舞鶴さんに声を掛けたのはどうやらお父さんのようだった。
するとお昼休憩に入って良いと許可をもらった舞鶴さんが、


「ここで会ったのも何かの縁だし、せっかくだから一緒に休憩でもどうだい?」


そうにこやかに誘いを持ちかけてきた時、私の脳内でミツルと舞鶴さんが天秤にかけられた。
僅差であれ舞鶴さんの乗る皿の方が重たかったのは、実物の体格差は全く無関係であり、単にマシな方を選択しようという私の横着さが反映された結果に過ぎない。

ごめんミツル、もうしばらく一人でちびっ子達の相手をよろしく。