しかしこの場に来た以上子供の遊び相手は任務も同然。
悔しく思いつつも私はゲームにパズル、そして夜ご飯の準備など、たくさんの業務をこなした。
これも年明けもらえるお年玉のためだ。おじさんやおばさん、そしておばあちゃんの見えるところでは特にポイント稼げることしておかないとね。


「じゃあ次めいねーが鬼ね!」
「みんなかくれろー!」


陽が落ちてきた頃。夜の宴会の準備が着々と進むなか、今度はちびっこ達とかくれんぼを強要されていた。
ちなみにこれはミツルも渋々参加させられている。

鬼になった私は両手で顔を覆い、リビングの隅っこでカウントを開始する。
「もういいかい?」の返事に「もういいよ」と聞こえてきて、鬼の仕事スタートだ。