私の家からは車で二時間くらいかかる距離にあるので、大晦日に到着して一泊し元旦の夕方頃帰る、というのがお馴染みの流れ。
そりゃ大人達はお酒を飲んでゆっくり年越ししたいからね。宿泊するのが安定策なのだ。


「めいねー、こっち来てオレたちとゲームしよーぜ!」
「ちがうよ、めいねーはウチと夜ご飯のお手伝いするんだよ。あんたはミツにーとやってればいいじゃん!」
「わたしめいねーとパズルやりたい……」


早くもいとこ達の間で私の争奪戦が始まっている。
この子達は三人ともおじさんのところのお子さん。
小五のハキハキした女の子、小三のヤンチャな男の子、小一のシャイな女の子。

どういうわけか私はこの子達にやたら好かれている。
確かに適度に遊んであげてはいるけど、ミツルや愛加だっているのなんで私にばかり群がるのだろう。
私ってば子供から好かれるオーラでも出てるのかな?