「いらっしゃい愛生ちゃん、愛加ちゃん。ミツルちゃん達ならもう来てるわよぉ」
「久しぶりおばあちゃん。お盆ぶりだよね?何かお手伝いすることあったら言ってね」


大晦日になり、私は家族と共におばあちゃんちに来ていた。
このおばあちゃんは私のお母さんのお母さんであり、ミツルのお母さんのお母さん。
つまり私とミツルにとって、共通のおばあちゃんである。

おじいちゃんは一昨年亡くなってしまい、今はおばあちゃんとその息子さん、もとい私のお母さんの弟さんが築いた家族と一緒に暮らしている、所謂二世帯ってやつだ。
元々おじさんが結婚を機に建てた二世帯住宅で、おじいちゃんが生前の時から使っているんだけど、まだ築年数も浅くてとても綺麗な場所。
しかも二世帯特有の家の広さがあり、年末の親族の集まりは毎年この場所をチョイスするのが恒例となっている。