映画『交換ウソ日記』でメインキャストを務める高橋文哉さん&桜田ひよりさんに突撃インタビュー!

サイトユーザーの皆さんに向けた特別なコメントも一緒にご紹介します。

高橋:僕は恋愛映画初主演ということで素直にすごく嬉しかったです。こういうキラキラする恋愛作品の実写はこの歳にしかできないので憧れがありました。台本をいただいてから瀬戸山としての魅力や、作り手さんがなにを伝えたいのかをくみ取って、その難しさに気付きこの役を僕にいただけたことに、改めて喜びを感じ、今まで頑張ってきてよかったなと思いました。

桜田:今だからこそできる作品だな、という印象を受けていて、自分が大人になって振り返ったときにこの時の自分キラキラしてたなっていつまでも思えるような作品だなって。(江里乃役の)茅島さんも現役の高校生だったのでその空気を表現出来たらなと。

存分にこの映画に浸りたいなっていう思いで演技させていただきました。

高橋:存じ上げてなかったのでお話をいただいたときに一緒に読ませていただいて、瀬戸山を僕が、希美を桜田さんがっていうイメージで読みました。そうやって読むのもすごく楽しかったです。小説の実写化作品に参加するのは初めてだったので。

桜田:タイトルは聞いたことがありましたが、内容は知りませんでした。キュンキュンしましたよね。文字だけでも伝わるキュンキュンさがありますし、同世代の方に刺さる小説だなって思ったので、これをどう自分が演じようかって考えながら、基本はいち読者として小説を楽しんで読ませていただきました。

高橋:すごくいい意味でとっつきやすかったです。よく笑いますし、優しさに包まれてる感じなので、そういう印象はありましたね。

桜田:すごく優しそうな方だなあって印象を受けていました。

高橋:(笑)

桜田:とっつきにくい、とはかけ離れた方なんだろうなあっていうのは会う前から感じていたんですけど、本当にフレンドリーですごく優しくて、まわりに気が使えるお兄さんだなあという感じですね。

高橋:第一印象から受けたハタチの等身大の可愛らしい、女の子らしさももちろんあるんですけど、その中にちゃんと責任感だったり、自分が今このタイミングでどういうふうにいるべきなのか、みたいなものをしっかり考えて現場にいてくださる空気感は感じたので、プロフェッショナルとしてのリスペクトはすごくありましたね。

桜田:うーん……特に第一印象とは変わらず、私が人見知りなので人にうまく話しかけられない分、高橋さんが私含めほかのキャストの方に積極的にコミュニケーションをとりにいく姿を見ていたので、周りをよく見てる方だなって印象を受けました。

高橋:学校でしたよね?

桜田:学校でした。お弁当も一緒に食べて、撮影もずっと教室とかでした。歳も近いから、あんまりジェネレーションギャップみたいなものはなかったです。

高橋:何を話してたんだろう……?

桜田:「お弁当なにかなあ」みたいな(笑)

高橋:ほんとにそうなんです(笑)

桜田:映画とか映像系の撮影ってごはんが大事になってきますから

高橋:きますからー(笑)

桜田:(笑) お昼の1、2時間くらい前から「今日はなんだろうね」って話がはじまって、「昨日はこれだったから、今日はこれかなあ」みたいなことをみんなで話していました。

高橋:圧倒的なモテる素質を集めた人間性は演じていて気持ちがよかったですし、楽しかったです。浮かれることもなく、でも自覚があって、自分のいる位置を理解してるのが僕はすごく好きだなと思いました。自分の好きなものを相手にしっかりと伝えて、自分なりの信念を持っているところは少し近しい部分があるのかなと思いました。僕自身も好きなものは共有したいタイプなので。

桜田:私は希美と一緒で、誰かが話しているときに「うんうん」ってその空気感と一緒になっていることが好きなので、そういう部分が似ているなって思います。希美は言葉選びがすごく丁寧な女の子だなあと思っていて、例えばなにか相談ごとをされたときとか、悩んでいることを聞くときとかも、その人に合った言葉選びでいたいなという気持ちが常にあるので、自分の中で一旦考えてから言葉に出す部分は似ていると思います。

高橋:僕は瀬戸山の感情の置きどころというか、今誰のことをどれくらい思っていて、自分のことをどれくらい理解してるのかみたいなものがすごく難しいなって台本を読んだ段階から感じていましたし、そこが瀬戸山が織りなす物語の主軸になってくる中で、どういう影響をキャラクターたちに与えていけるのかを常に考えてました。

桜田:交換日記を家で書いているシーンがあるんですけど、基本的に書くシーンは1~2日かけて一気に最初のほうで撮ったので、徐々に瀬戸山君と会話をしていく中での日記の書き方だったり、思い詰める表情だったり、そういった段階を演じ分けることがすごく難しかったです。

撮影を一気に丸1日でやることは、自分で時系列をきちんと立てていかないと感情も気持ちも追いついていけない部分がでてきちゃったりして難しかったです。同時に自分1人だけではこの作品は作れないなって改めて感じることができたので、そこは難しかったというよりは発見に近かったです。

高橋:球技大会の撮影はシンプルに楽しかったです。サッカーの授業のシーンとかもあったのですが、待ち時間にはクラスメイトや(サッカー部の)レギュラー役の皆さんと距離を縮めるためにも「1回試合しようぜ!」と言って本当に(サッカーを)やったりとか。そういう空気感はこの作品ならではだなと思いました。そういう風に作品とともに向き合える人間関係が僕はすごく好きでした。

桜田:遊園地のシーンがすごく楽しかったです。初めて富士急ハイランドに行ったんですけどこんなに楽しいんだ!って。その表情が映像にも映し出されているんじゃないかと思います。すごく楽しくて、みんな富士急ハイランドに着いた瞬間から「やばい!撮影で富士急に来た!」っていう感じだったので。その楽しんでる雰囲気も出ていると思いました。

高橋:僕の場合は、桜田さんが書いた文字を全部見ながら書けたので、希美はこんな感じで来るのかっていうのを見て、瀬戸山として、そういう字体にしたいなとかこういう風に字から伝わる印象があればいいなってものは、お芝居というくくりを越えて字でも表現できたらいいなって思いました。あとは、書いてるときって同じ文字を書いても変わったりするじゃないですか、形とか。そういう感情表現がしっかり文字にはあると思ったので、受ける印象はもちろん、自分が与える印象も意識しながらやってました。

桜田:交換日記って渡したら、送信取り消しってできないじゃないですか。だから、一言一言の言葉の重みが違うなと改めて思って、返ってくるまでどういう返事なのか、自分が何を書いたのかも忘れちゃうくらい緊張するものだし、待ってる間のドキドキみたいなことも今だとすぐ返せちゃうけど、そうではなくて、1日ごとに積み重ねていくものなので、自分の言葉に責任を持つようになるとか、言葉の返し方次第で受け取り方も変わってくる気がして。だからこそ文字って本当に大事なんだなって感じたので、みなさんにも交換日記をやってもらえたら言葉の重みが変わってくるキッカケになるんじゃないかなと思います。

高橋:僕はなかったですね。

桜田:私はありました。小学3年生くらいのときに、3、4人くらいの女の子のグループで、わざわざノートも買いに行って。で、2周くらいしてどこかに消えました(笑)

高橋:同じクラスの子?

桜田:同じクラスでやってたはずなんですけど、1日ごとに回って4人だから1週間くらいで終わっちゃいました。

高橋:なにを書くの?女友達同士って。

桜田:なに書いてたかな……なにを買ったとか、この男の子のことが気になるとか。

高橋:ちょっと言葉では伝えづらいこととか?

桜田:そうです。それで、みんなでアドバイスを。といっても2周しかしてないんですけど(笑)

桜田:消えました。

高橋:どっかに落ちてるんじゃないですか?

桜田:怖いですね、それ!でも交換日記よりプロフ帳が上回ってきたんですよ、私たちのとき。

高橋:世代ですね。

桜田:交換日記よりもプロフィール帳になっちゃったんですよね。

桜田:そうですね。

高橋:曽田くんは一緒のお芝居したのは初めてだったんですけど、他のお仕事でお会いしたことはありました。

高橋:米田っていう役も相まってだとは思うんですけど、瀬戸山と米田の空気感とか、ふたりがはたから見たら「なんであの2人仲いいんだろう?」って思うようなテンションの違いだったりとかをすごく繊細に表現されていたなと思いました。米田がガッて高いテンションで来てくれる分、瀬戸山は瀬戸山なりの友達とか米田みたいなキャラクターに向き合う、新しい顔を見せるためにすごく助けられた部分はたくさんあります。わりと他愛のない話をしつつ、曽田くんのほうが歳上なので甘えさせていただきながら撮影してました。

桜田:(希美と江理乃の)2人きりのシーンが橋の上であったんですけど、そこでお互いの思いをぶつけあう、幼馴染でちいさいときから一緒にいるけどこんなにぶつかるのは初めてだろうというシーンを撮影したとき、交換日記も関わってくる内容だったので、茅島さんとは本番が始まるまでは一言も話さずにお互い遠巻きに見て空気感を感じるというか。そういうことってお互いの信頼関係がないとできないことだと思いますし、それを知ってる上でお互い何も言わずにそういう感じが作れたことはとても助けられた部分でした。茅島さんが作る雰囲気だったり空気感だったりというのは私にとっても希美にとっても助けてくれる存在として大きかったです。齊藤なぎさちゃんと3人でいるシーンも多かったので休みの時間とかご飯食べてるときとかは3人で他愛のない話もしながら距離を縮めていけたかなと思います。

高橋:胸キュンシーン……でも多分、案外思ってるよりリアルというか。

桜田:そうですね。ファンタジーではないです。

高橋:どれだけリアルに本気でキュンとさせられるかを考えつつ、いろんな大人の方にアドバイスいただきつつ(笑)、みなさんが想像するキラキラッとしたよりは地に足付けてみんなで話し合いながら、どういうものが刺さるのかみたいなのを研究していました。

桜田:普通の恋愛映画だと「やばい!キュンキュンする~!」って観客の皆さんに思ってもらえる演出が多いと思いますが、もっとずっしり来る感じにしたくて。

高橋:焦りとともにくる感じだよね。

桜田:リアル感もあるし理想的なシチュエーションでもあるので現実にありそうと思ってもらえるかなと。その中でどう見せたら皆さんにキュンキュンしてもらえるかなということを、大人の方々含め、カメラワークだったり立ち位置だったりにすごくこだわりを持ってやっていたので、皆さんの思いがぎゅっと詰まったワンシーンになっていると思います。

高橋:「ここキマったな」⁉

桜田:ありそうですよね、決めカット多かったですから(笑)

高橋:「ここキマったな」……?まあ、瀬戸山の家じゃないですかね。

桜田:それはさすがでした!(笑)

高橋:やめてください(笑)キマったな、というよりはここまでキメてもらえてたんだなというか。僕はすごく素直に、希美に対するお芝居をカメラに向かってしてた、っていうだけなんですけど、それを今までの感情とかいろんなものと相まって「瀬戸山あぁっ!」ってなるふうに作ってもらえたなって。前日に(試写を)観たんですけど、個人としてそう思いましたし「キマったな」とまでは自分では言わないですけどすごく瀬戸山として存在させていただいたなと。

桜田:まったく同じシーンなんですけど、スクリーンで見ると大画面で私たちの顔が全面に出てくるシーンがあるんです。お家でお勉強してるシーンなんですけど。

多分、見てくださる皆さんが息をのむレベルで高橋さんに吸い込まれますし、その空気感ごと自分がほんとに間近で瀬戸山君を見ているような感覚になるワンシーンになってると思いますので。ぜひともそちらに注目していただきたいです。

高橋:まだ気づけてないかもしれないですね、その勘違いに。LINEとかで送り間違いとかはしたことあります。友達からメッセージが送られてきて、なんか今日機嫌いいなって思ってたのに1、2時間後に送信取り消しされてたりとか。他の人宛だったんだな、現代的だなーって思います。

桜田:私はお父さんとお母さんと暮らしてるんですけど、私と母が同時期に体調を崩したことがあって、私が治りかけくらいにお父さんに「そういえば大丈夫?」みたいなことを言われて「もう全然大丈夫だよ!」と返事をしたらお母さんに向かって言っていたらしくて、すごく恥ずかしい勘違いしてしまいました(笑)

高橋:家庭内で(笑)

桜田:父は母のことが大好きなんだなって改めて思えたので、いい勘違いでよかったんですけどね(笑)

高橋:想像しがたいですけど、自分にプラスになる方法を常に考え続けますね。

桜田:言える相手だったら言います。……みんなが傷つかないやり方で、すごせたらいいなと思うので……。

高橋:できたらいいですよねー。

桜田:言うことは言っちゃう、と思いますけど、その場の状況と内容によりますね。

高橋:「言えるか」は置いといて「言いたい」ですね。

桜田:基本的に言えないんですけど、相手に求められたらきちんと、はっきり言います。自分からは言わないです。

高橋:瀬戸山は友達が米田しかいない……いないわけじゃないけど(笑)、しっかり瀬戸山の友達っていう認識をもっていただくのが米田だと思っていて、米田と話しているときの表情と、他の人といるときの表情との違いは見せたいなと。男の子らしさ、男子ノリみたいなものをしっかり米田とつくることによって瀬戸山のキャラの幅が広がるかなと思ったので、意識して笑ったりとか等身大で演じてました。

桜田:瀬戸山君といるときとは違った希美のリラックスしてる表情だったりとかです。希美はワンテンポずれているんですけど、友達といるときは半テンポくらいずれるような感覚で演じていました。希美のリラックスした表情が見れるのは江理乃ちゃんと優子といるときだけなので、そこはぜひ注目していただきたいなって思います。

高橋:ひとつ本当に言えるのは、この作品はすごくキュンキュンしますし他の恋愛映画とはちがうので、かゆいところを掻かれる感覚のようなそういう恋愛映画だと思います。コテコテな恋愛映画でもないので素直に楽しんでもらえるといいなと思いますし、気になる子だったり、好きな子だったり、友達同士でも、観ると恋をしたくなると思いますし、自分の思いをしっかりと相手に伝える意味みたいなものがこの作品には溢れてるので、背中を押せたら嬉しいなと思います。

桜田:私より上の世代の方の中で流行っていた交換日記が題材となっていますので、大人の方でも楽しめる作品になっていますし、結構音楽を使って盛り上がるシーンが多いので音楽が好きな方にもぜひとも見ていただきたいなと思います。10代は10代ならではのキュンキュンさだったり、友情も描かれているので、普段は恋愛映画が苦手な方でも、気軽に見ていただくことができると思います。

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