「セピア色の街」
2章 青春
4話 犠牲にして得たもの
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大きな犠牲を経て、私たちの暮らしは始まった。
初めての家庭・・・家庭と呼べるものではない。
どんなものか、二人とも判るには少し幼すぎた。
ままごとのように・・簡単ではなかった。


初めに体験したことと言えば・・・
土日の博人の休みの使い方   
一緒にいて、出かけたり、買い物をしてずっと一緒 なんて考えていた。
しかし博人ときたら
休みの朝9:00~夜 10:00
実家に一人で行き何の連絡もないまま
私一人残されて孤独な時間を過ごすことに・・・
それが毎週続く
<ありゃ?おかしい>
<マザコンか?>
疑いが生じ欲求不満になっていく
付き合っていたころのようにずっと一緒に居たかった。
どんどん、
ムカァついてくる。不満はつのるばかり
<なんじゃこいつ>

自立できない博人
家族との離れられない感情が
私たちの心を裂いていった。

そんな頃、下腹部に激痛がしょっちゅう起る。

総合病院の内科に行くと・・・
「内科ではなく、婦人科に行ってみてください」と一言
婦人科に回されて受診
「あなたの子宮とつないでる卵管が炎症起こして両方 
 詰まっていて、
 卵子が子宮に届かなくなっているので、これでは、妊娠はしませんよ。」
 不妊になっていた。
「激痛のため一度様子を見てみましょう。
 治療方法で、卵管を空気を通す方法もありますが・・・無理だと思います」と
大きなショックだった。
いつか博人との赤ちゃんを産むつもりだった。

しかし願いとは違い
妊娠できない体になっていた。
ショックと悲しみ・・・・彼への失望多くの重なる思いに壊れそうになる。
<私の犠牲にしたもの、一体なんだったんだろう?>とその日を境に、
私の心は、転がる一方だった。

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