「セピア色の街」
2章 青春
2話 密会
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博人も私も立ち止まる余裕もなく・・・ただひたすら走り続けた。
どこへ向かうのか?分からないままに・・・
知ろうともせずに・・・博人は、結局の所、組にお金を入れる為の道具として、
うまいこと使われていた。
「お金をしのいで来るよう」に言われ、活動していたらしい。
内容は、教えられた事も無かったが、
リーダー(彼の中学の同学年生だった)から博人は、圧力掛けられていたのを
見ていて私は、面白くなかった。
ある時リーダーにシカトふんでるように思われ「出来悪い」と嫌われてた。
実は、怖くて挨拶できなかっただけ・・・小心者なだけ・・・
えらい相手に勘違いされて、まぁそれがよかったのだろう。
博人に「連れていけない」と言われて一緒にリーダーと関わることなかったから・・・
私には、問題もなかった。

博人達のお金も切れてきたころ 
しのげる見込みがないと知るヤクザは、親に連絡して恐喝

結局、親たちは 滋賀の琵琶湖ホテルに呼び出され
お金を払い博人たちを「京都から出す」という約束でかたをつけたようだった。
 
その決まりの為に私たちは、遠く離れてしまった。

しばらくぶりに連絡があった。
博人「元気か?」
私「会いたーい」
博人「帰れない。今京都の福知山にいる親戚の家」
博人「もう少し待って・・・」叶「うん」

3ヶ月もたたないうち「こっそり週末だけ帰ってきた」と博人

しかし博人の家でしか会うことが出来ない。

見つかるなら又恐喝されるだろう・・・から

 博人「叶もうろついて見つからないように タクシーでおいで」
叶「そんなお金ない」片道3500~4000円はかかる
博人「出すから」叶「うん」
そうして半年以上の間
タクシーで週末博人に会いに行っていた。
もちろんタクシー代だけでなく一週間分の小遣いも博人は、くれた。
寂しい思いしてるからって・・・

私たちは、若い密会者だった。


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