「蒼い星」
1.その男
7.そうして、生まれた。
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そこに、彼らの会話が聞こえたかのように、食べ物らしきものを乗せたワゴンを従えて、ダンが入ってきた。

ワゴンは、どういう仕組みなのか、ダンが進む方向にゆっくりついてくる。
三人のいるテーブルまで来ると、ワゴンはテーブルの高さにせり上がって、テーブルにぴったりと一体化した。

目を丸くして、その様子を見ている三人に、ダンは笑う。
最初の印象の穏やかな研究者だ。

「お口に合うといいが。ロスタネスは気に入ってくれていた」

すでにスープらしきものを口に入れようとしていたシンカが、熱さに舌を引っ込めた。
スプーンを掲げたまま、ダンを見つめた。

「ダンは母さんと仲間って言っていたけど、どういうことなんだ?」 
「ああ、その話もしてあげないとね」

穏やかに笑うと、ダンはポケットから、あの首飾りを差し出した。

「!それ」
「君が、ロスタネスの墓にかけてくれたんだろう?これは、私が彼女にプレゼントしたものなんだ」
「!」
「ロスタネスはね、デイラで一人暮らししていた。偶然、研究所のことを知られてしまってね」
遠い目をして、ダンは髪をかき上げた。

「でも、彼女は聡明だったから、新しい世界に前向きな興味をもってくれた。私たちにとっても、ユンイラの情報を得るためにとても貴重な存在となった。
当時十八歳だった彼女は、私や仲間の研究員から、いろいろな知識を得て、二十歳の頃には立派な研究員になっていた」

「母さんが……」



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