「ma cherie *マシェリ*」
Recipe1 悪魔な僕、天使な君
・雪の結晶
Line2

仕事を終えたオレとサキは店を出て歩きだした。


「あ……」


サキは手をかざし、空を仰いで呟いた。


「雪……」


オレも同じように空を見上げる。


吸い込まれそうな漆黒の闇から真っ白な粉雪が舞い降りてくる。

オレは視線をサキに向けた。

雪のように白いダッフルコートに身を包んだ彼女の姿が闇に浮かんで、そこだけがリアルじゃないような気がした。


あの日厨房で見たのと同じように、彼女の周りだけ優しい光で包まれているような、そんな錯覚すら起きる。

この世に天使が存在するとしたら、ひょっとしたらこんな姿をしてるんじゃないだろうか?


なんてバカな考えが頭をよぎって、オレはなぜか無性に恥ずかしくなってきた。


オレの視線に気付いたサキが急にこちらを向いた。

そのせいでオレの心臓はビクンと跳ね上がった。


「マヒロさん、ありがとう」


「何が?」


「色々と……」


そう言うサキにオレは体を近づけた。


「じゃ、お礼もらっちゃおうかな」


「え……」


Line2

<32>
次へ[#] | 前へ[*]


目次へ | 感想ノートへ
かんたん感想
自分の作品を本にする!
Line2
■この作品のキーワード
甘甘 胸キュン ドキドキ 俺様 意地悪 悪魔 甘々 キス 鈍感 パティシエ 


【AD】WWW.JWELL.COM
Footer1
▲ページトップヘ
ログイン
野いちごTOP[0]
Q&A
Footer2
Oshirase
(C)Starts Publishing
.