「** 蒼い星 ** 4th Story」
1.セキュリティー Lv.∞

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その頃シキはステーションのリドラ居住区にある、ミストレイアの支部に顔を出していた。

そこは以前、シンカがセイ・リンとともにレクトに保護されたところだ。

さほど広くない、十人前後のための会議室でスクリーンに地図を映しながら、シキは体格のいいリドラ人に、今回の旅行の行程を説明した。

「なかなか、忙しい旅行っすね。」

変わったなまりのその男は、ジンロと言う。

レクトの直属の部下だ。

腕が立つので、シンカの格闘技の先生もしていた。

その縁でナイツができるまでは、シンカの一人歩きに同行していたり、二人で格闘技の大会を見物に行ったりと親しくしていた。

ジンロもシンカを可愛がっていた。

「まあね。しかし、あのナイツのやつら、なんとかならんかな。」

「そんな窮屈っすか?この間、陛下に会ったときもナイツのこと言っていたっすよ。」

「最悪だぜ。レクトさん、わざとシンカに一人歩きさせないつもりで、ああいうのをあてがってるんだろうけどさ。」

「まあ、そうっすね。実際、シンカは自分ひとりのことなら、なんとでもできるっすから。かえって足手まといでしょうね。」

「な?わざと、シンカが出かけにくくしているとしか思えん。嫌がらせだ。」

「レクトさんは、心配なんっすよ。それに、世の中にはそういうのもいるってこと、陛下にはいい勉強じゃないっすか。有能な人間ばかりでもないし、利口ばかりでもない。」

「俺、いつあいつらを殴るか分からん。」

そこで、ジンロは四角張った顔をほころばせて、面白そうに笑った。

テーブルを軽くたたいて。

彼がそこまで感情を表現することは珍しい。



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