「** 蒼い星 ** 4th Story」
1.セキュリティー Lv.∞
3
セダ宇宙ステーションの太陽帝国政府領事館、別館に彼らはいた。
ステーション内でもっとも警備の厳しいところだ。
惑星セダからリュードまでは五千光年の距離がある。
彼らはこのステーションまでともに旅してきた惑星セトアイラスの元首レイス・カストロワ大公とここで別れる。
シンカたちはリュード宇宙ステーションへ向かう。
そこから惑星リュードに降りる。
大公はセダ星人なので惑星リュードの大気には合わない。
リュードの汚染された大気はリュード人またはリドラ人でなくては肺をいためる。
本来リュード人にとってもあまりよいものではないのでシキにしてもミンクにしてもあまり長くはいられない。
それで今回の旅行は全行程で一ヶ月とされている。
そのうちリュードにいられるのは十五日だけになる。
その日、同行していたカストロワ大公を見送るために、シンカたちは領事館から宇宙船のドックのある区域へ移動した。
大公はシンカたちと別れてセダ星に降り立つ。
大公はシンカたちがリュードの旅を終えて、次にセダ星に立ち寄るのを自らの故郷で待つことにしていた。
惑星セダの訪問も今回の公務の一つだ。
「大公、お気をつけて。」
金髪の青年が笑顔で大公を見送る。
「シンカ、そなたたちも十分気をつけて楽しい旅をな。待っておるぞ。」
背の高い大公がシンカの肩を抱く。
一時的な別れの挨拶にしては少し大げさだとシキは感じる。
だが、シンカはにこにことそれに応じている。
この年齢で言うとちょうど百歳くらい違う二人の友情は、端から見ている限り理解が難しい。
「大公、約束したもの、お願いします。」
シンカが見上げながら言うと大公は髭をなでながら笑い返す。
「なんだったか。」
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