「** 蒼い星 ** 4th Story」
1.セキュリティー Lv.∞
2
「だから、俺は反対だって。」
そう言いながらシキが部屋に入ってきた。
「お、邪魔して悪いなシンカ。」
二人がバルコニーで夜空の宇宙を見つめていることに気付き、長身の黒髪の男は豪快に笑って謝った。
さして悪いと思ってもいないようだが。
「どうした?」
シンカの問いには答えずに、シキが不機嫌そうにリビングのソファーにどかっと座った。
彼に続いて入ってきた、金髪の背の高いリドラ人の青年。
彼は少しつり気味の細い目を、ちらりとシンカに向けた。
決して親しみを感じている表情ではない。
彼は、皇帝が一般人として市街に出るときに警護する「ナイツ」と呼ばれるチームの一人だ。
レクトがシンカのために太陽帝国の情報部から派遣している。
シンカにとっては決して嬉しい存在ではない。
見張り役のようで、彼らと市街に出ても楽しくはない。
シンカもミンクとともに室内に戻り、かなり広いそのリビングで思い思いの場所に座る。
通常ならシンカが座るべき一人がけのソファーには、そのナイツの青年レン・ムラカミがすでに座っている。
気にするシンカではないので、ミンクの隣に座った。
「私は当然のことを言っています。」
リドラ人の青年は腕組みをしながらシキを睨んだ。
シキはソファーの背もたれに腕をかけて足を組見直すと、ナイツの青年を睨む。
どうも彼らは仲が悪い。
レンに比べ、皇帝の親友でミストレイアコーポレーションの地球本部長であるシキのほうが、年齢でも社会的地位でも上だった。
それをまるで対等のような態度で接するレンは、何の自信があるのか、シンカに対しても決して誉められた態度ではなかった。
「説明してくれ。」
シンカが微笑んでシキに話し掛ける。
シキは少しのびた黒い前髪をかきあげながら、隣に座るシンカに説明を始めた。
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