「** 蒼い星 ** 4th Story」
1.セキュリティー Lv.∞

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1.セキュリティLv∞



「ふあぁ」

五回目のあくびだ。

シンカはぐんと腕を伸ばした。

窓の外は日差しが濃い影を市街に落としている。

太陽系第三惑星、地球。

その北半球にある首都ブールプール。

そびえ立つ高層ビル群の間を縫って飛び交う自家用小型飛空挺。

それらの喧騒も届かない硬質ガラスの内側は外気と摂氏二十度の差がある。

特にこの都市の夏は厳しい。

ビルの高層部に達するほど気温は上がる。


この時期の一ヶ月、ビルの外壁には常に水が流される。

特殊ガラスの向こうを流れるそれは、不可思議な模様を執務室の壁に映す。

昨日の会議が少し長引いたために今日のシンカは眠い。

そのゆれる陽炎のような光につい視線が向く。

じっとみてしまう。

眠くなる。


まだ午後一時。

先ほど大臣の一人と打ち合わせしながら昼食を済ませたばかりだ。

シンカは頭を振って、昨日の会議を思い出そうとした。

それは彼にとって気持ちが高揚する出来事だったから、この重い睡魔を払ってくれる気がしたのだ。


惑星保護同盟の専門委員会会議。

その全宇宙の惑星政府代表たちが居並ぶ中。

シンカはやっと、一人前の代表として認められた気がした。


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