「水凪の国」
2.砂漠の井戸

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三人は、詰め所の中の宿直室らしいところに詰め込まれた。

そこは小さな二段になったベッドが二つ、全部で四人泊まれるようになっていた。

夕食を食べると、やはり疲れていたのだろう、三人はすぐに眠くなった。

「ほんとに、信じられないわ、私も同じ部屋なんて。女性に対する扱いを知らないの?」

ぶつぶつ文句をいいながらフラワはさっさと自分のベッドを決めて、二人に言い渡した。

「絶対、こっちのベッドに来ないでね!」

アクアはつまらなそうに言った。

「誰が行くか、ばか」

飛んできた枕を頭に受けながら、リョクが笑う。

アクアは、下段のベッドに座った。

上の段のリョクが、頭だけ上からのぞかせて、言った。

「な、アクア、どうする?」

「俺は、逃げる。決めた。リョクはどうするんだ?フラワは帰りたがってる」

リョクは驚いたように、上の段から飛び降りた。

「何言ってんだよ、僕はアクアについていくって決めたんだ。フラワが帰りたいなら、帰らせればいいさ」

アクアは、ふと昼間のバッテの言葉を思い出した。

(見返りもなく何かしてくれるのなんて、あの二人くらいだろ、友達だろ)

でも、もし、危険なことになったら、俺のせいだ。

「何考え込んでるんだよ。僕はお前のこと信じてるんだ。アクアだって、僕のこと信じてるだろ。昔から、そうじゃないか。僕はアクアの一番の親友だ」

「友達は、放っておけないよな」

「そうだよ、ついていくよ。一緒だ」

アクアはにっこり笑った。

ランプの光で、その瞳が少し潤んでいるようにも見える。


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