「** 蒼い星 ** 3rd story」
4 熟されたワイン 友人 コレクション
3
シンカが目覚めたとき、公邸の寝室にいた。
起き上がって、見回す。
すっかり明るくなった部屋は、きれいに片付けられていて、昨日出かける前に散らかした書類がない。
研修のレポートを書きかけていたんだけど、どうなったのかな。
まだ、少し眠い眼をこすって、シンカは執務室に向かった。
そこも、静かだ。
いつものお気に入りのアルパカのショールを肩にかけると、パジャマのまま、リビングに行く。
「お、起きてきたのか。」
広いリビングの一番日当たりのいいソファーに、背の高い男が座っていた。
窓からの白い日差しに、男の笑顔が光る。
シンカも満面の笑みを浮かべた。
「!シキ!いつ来たんだ!」
「おう、昨日な。聞いたぞ、お前、大公の前で酔っ払ったとか。みっともねえなあ。」
「ちぇっ、話したんだユージン。あ、そうだユージン。大公にワイン、もらったかな?」
「はい。ちゃんと、しまってあります。ほんとに、心配させないでください。ミストレイアの警備の方にここまで運んでいただいたんですから。」
秘書官が美しく笑う。朝食をテーブルに並べている。
「……ごめん。でも、シキ、シキがほしがってたワイン、もらったんだ。」
「分かったから、おい。何そんなにはしゃいでるんだよ。」
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