「** 蒼い星 ** 3rd story」
4 熟されたワイン 友人 コレクション

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シンカの夕食の約束、それは公務だ。


セトアイラスの政府代表、レイス・カストロワ大公との会食だ。

その日ばかりはシンカも髪を元に戻し瞳のカラーレンズも外していく。

明日が、オフなのでちょうどよかった。

このあたりはユージンの配慮なんだろうか。

セトアイラスの政府が選んだ会場は、郊外のレストランだった。

美しい、セトアイラスの夜景が見える。小高い丘の上にあった。

ここには、植物があった。
市街の白い風景になれていたシンカにはかえって新鮮に美しく見える。

「ここの敷地には、完全に検疫を済ませた地球の植物が植えられているんですよ。」

穏かに、カストロワ大公が微笑んだ。

「美しいですね。ブールプールを思い出します。」

「陛下、いかがですか、大学のほうは。」

「ええ、勉強不足ですが何とか。やはり、レベルの高さを感じます。素晴らしいです。」

白い髭を蓄えた、薄緑色の肌の大公は目を細める。

見かけの年齢は五十歳くらいに見える。
実際は、セダ星人の彼は百歳を越えていると言う。

その長寿だからこそ、コレクションを育てて見守る時間があるのだろう。
短命な人種では、そうはいかない。

背が高く、その割りに小さな頭が少しアンバランスに見える。
きっちりした白い礼服を身に着け、肩からかけられている金糸で織られたマントが、長身によく似合う。

シンカは、黒い丈の長い上着に、黒いパンツ。
絞られたシルエットのそれは、白衣姿よりさらに細く見せる。

少し、見上げる感じになるシンカは手に飲み物のグラスを持ち、窓際に立っている。

店は貸切で、室内には二人のほかに誰もいない。



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