「** 蒼い星 ** 3rd story」
1 散歩

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1.散歩
 
 まだ、肌寒い早朝の風に吹かれて、青年の髪が揺れる。

早春のブールプールは、並木の小さな新芽がかすかに色を添える。

巨大なビルが林立するこの地球一の大都市。
灰色の町並みが続く。

その中にひときわ黒々とそびえる中央政府ビルの正面にある、枯れた芝が敷き詰められた公園を、青年シンカは歩いていた。

傍らに美しい年上の女性と、愛犬のニキを伴っている。

早朝なので、空を走る車、自家用飛行艇はまばらで、その陰が時折二人の上を流れる。

日差しは白く二人を照らし、シンカの白い肌がますます透き通る。

蒼い大きな瞳が微笑むと、愛嬌のある美しい表情になる。

彼の傍らを、供に歩くことができることに、女性は喜びを覚えていた。
太陽帝国、皇帝付主任秘書官である彼女は、傍らの若き皇帝に特別な感情を抱いていた。

決して、実ることはないだろうその想いを抱えつつも、ユージン・ロートシルトは自分の立場を幸せに感じる。


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