「Aria War」
第一章 天体観測部
一章 天体観測部
午後の陽気と共に英語なる意味不明な言語を一方的に喋る英語教師を眼前に俺は大あくびをする。
季節は五月の終日、そろそろ梅雨入りしそうなものだが太陽は顔を隠すことなく日々を過ごしている。
英語教師が一方的に英語を喋りながら黒板に向かったので、
俺はクラスメイトを見渡す。
4月に入学したとはいえ人間の適応力は素晴らしく
教室の大半のものがブレザーを着崩し、
教科書の下には漫画が敷かれているという按配だ。
英語教師が振り返り、
「ここ来月のテストにでるぞ。
しっかりノートをとっておけよ。」
その声でにわかに教室が忙しくなる。
漫画を読んでいた者も漫画そっちのけでノートを取り始める。
俺も意味の理解できていない文字をノートにつづる。
英語教師が再び黒板に向かったのを見計らったように俺の背中をつつくのは一人しかいない。
俺の席は教室の端の列の後ろから二番目、
隣の列は人数の関係で俺の隣までしかいないので、
”そいつ”であることはほぼ確実だ。俺は迷惑そうに振り返る。
「なんだよ。」
「ねぇ・・・天体観測部は入らない?」
「はぁ?また唐突だな・・・」
「まあ、そう言わないで・・・ね?」
”そいつ”こと”霧島美樹”は苦笑しつつ入部届けを押し付けてくる。
俺は迷惑そうに受け取りながら
「そんなに部員足りてないのか?」
入部しないかと誘うのは大体が部員数不足に悩む部活ぐらいだ。
そもそも足りてれば誘う必要は無い。
無論、学校に非公式同好会として活動する部活もあるにはあるが数は少ない。
<2>
次へ[#]
|
前へ[*]
目次へ
|
感想ノートへ
かんたん感想
自分の作品を本にする!
▲ページトップヘ
ログイン
野いちごTOP[0]
Q&A
(C)Starts Publishing