「可及的速やかにフリーターは」
4章 フリーター ブルース
・目覚まし時計が置き時計になる幸福
「フリーターをしていたとき、どんな生活をされていたんですか?」
いろいろありすぎて、何を話していいのかわからない。
ひとまずいちばん長く勤めたゲームセンターの店員だったときのことを話す。
ゲームセンターの営業時間は午前10時~午前0時。
早番勤務と遅番勤務があり、ボクは後者だった。
遅番のアルバイトは午後5時~午前1時頃まで働く。
終業時間はその日によって異なる。
人手に余裕があれば閉店作業が早く終わるので午前0時30分頃タイムカードを入れる。
人手が足りなければ午前1時を過ぎる。
平均すると8時間拘束され、内休憩が1時間。
実労7時間。
早番も遅番も時給800円。
遅番は早番より1時間勤務時間が長く、午後10時以降は時給1000円になる。
一日働けば、5,700~6,200円くらい稼げる計算だ。
ボクは週5日、月20日前後出勤していた。
家賃や食費、光熱費のほか、年金や健康保険もしっかり銀行振り込みで支払っていたが、引き落としの月は血を抜かれている気分だった。
当然ながら、貯金の残高はなかなか増えなかった。
「夕方から夜1時ぐらいというと、生活がすごい不規則になっちゃいますね」
否定はしない。
ただ、昼夜逆転した生活は今もあまり変わってない。
実を言うと、今の方が不規則な生活をしているのかもしれない。
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