「安楽死」
第2章 真相
1.悪霊
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週明けの月曜日――

私はいつもの時間に自宅を出て、いつものホームセンターに向かった。

でも、そこにはいつもいる筈の、愛美の姿は無かった。


私は愛美がいる筈の左側に、何とも言えない喪失感を抱きながら独りで電車に乗った。



学校に着くと、直ぐに私の席にクラスメイト達が集まってきた。

誰もが、金曜日の話が聞きたがっていたのだ。


「大丈夫?」

優しい言葉を掛けながらも、興味本位で近付いてきているのが分かり、とても話す気にはならなかった。

ずっと無視する様に黙り込んでいる私からは面白い話が聞けないと分かると、次第に取り巻いていた輪が崩れていった。


すると今度は、携帯ゲームオタクの田中の周囲に人が集まり始めた。


なぜ、普段存在感も無い様な田中の所に?


耳を澄ませていると、田中の話が聞こえてきた。

「…――昨日塾の帰りに、あの踏切りで白い服を着た女の子がフワ~っと…

俺は慌てて来た道を引き返して、反対側の踏切りを通って帰ったよ。

間違いなく、あれが踏切りの悪霊だよ…」


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