「Security Abyss 3」
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桜沢は途方にくれた。いったいなんだったのか。追い詰められた末に見た幻だったと振り切ってしまえば楽だが、手元にはチャットログのファイルがある。創作に行き詰まりを感じていた桜沢は、駄目で元々、とメッセージに従ってみることにした。

猥褻図画を貼っても問題の無いブログサービスで無ければいけない。サーバーをアメリカにおく日本語ブログサービスを首尾よく見つけた。しかし、肝心の画像や動画が無い。とにかくアクセスさえ増えれば良い、と考えた桜沢は、他のブログの記事のみをコピーしたものをでっち上げることを思いつく。

どうせ検索エンジンに登録されるのは文字だけだ。女優名で検索した人間が少しでも迷い込めばそれでよい。桜沢は更に考えを進めた。それならば、別にどこのブログサービスを使ってもいいのではないか?

憑依されたように様々なブログサービスでひたすらアカウントを取り、適当なブログから文をコピーして適当な、人間が読むに耐えない記事を作り、ダミーブログを開設していく。

もっとも、彼の小説も似たようなものだった。サイドバーには、IMGタグを埋める。作業が進むにつれ、手際がどんどんよくなっていく。桜沢は没頭し、数時間があっという間に過ぎた。



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