「Security Abyss 3」
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桜沢は、ケータイ小説サイトでかつてはランキング上位に食い込んでいた。運が悪かったのか流行に乗れなかったのか、出版に漕ぎ着けたことはない。そして現在、人気が徐々に下降している。

様々なジャンルで作品を出してみたが、どれも中途半端な順位にとどまり、日の目を見ることは無い。PVがなければランキングに載ることも無く、ランキングに載らなければPVが増えることもない。付け焼刃ではどうしようもない下降のスパイラルの中に桜沢はいた。

焦れば焦るほどストレスとなり、結局桜沢は創作活動から遠ざかり、ゲームでの単純作業に転がり落ちる。桜沢は、またカチカチとクリックを繰り返す。

「>HELLO, SAKURAZAWA」

1対1チャットのウインドウが開く。しかし、周りにプレイヤーキャラクターはいない。

「>Sorry, I can't see your appearance,with bug?」
「>OK,バグではない、会話するのに支障が無ければ問題は無い」

桜沢は拍子抜けした。不気味な日本語メッセージが続く。

「>ちまちまと不正にページビューを伸ばそうとしている、間違いないな?」


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